退職時期について
退職は無事勤め終われば、昔であれば通常、定年というのがその時期という事になるわけだが、昨今のように社会が多様化してくると、中途退職の比率も増し、それに伴いその理由や時期もまた多様化してくる。離婚理由と同じく性格の不一致に等しく自分に仕事や会社が合わない、などというのが理由として多い」のは判るが、その時期に関して、最近目立ってきているのが、入社したての若い人達で、入社まもなくだったり、2~3年だったりの時期で、いずれにしても昔なら考えられもしないような「英断」に違いない。
ところが本人達はいたって淡々と、どうせ自分に合わないのなら早い時期にさっさと退職してより良い会社を探した方が良いという事になり、またそのような言がすんなり成就するところが現代社会の豊かさというか、重層構造の複雑怪奇さと言おうか、昔なら考えられない事である。しかし、これは現代のように大企業も増えた社会においては一面合理的と言えばそう言えるわけだが、近頃の若いもんは、と言えないのが定年退職を目前に控えた時期の「熟年離婚」組である。
もう2~3年待てば良いものを、と思うのだが、何か急にとりつかれたように、己の夢の実現とやらに向けて、時期を逸したら大事とばかりに退職してしまう人が増えている。とまどう奥方、呆れる家族、そして意外にも、そうだよパパ、もっと早い時期にそうすれば良かったよ、などと同調するケースと、退職に対する反応はこれまた千差万別には違いないが、こういう人々の多くは脱サラと称して何か小ビジネスを「立ち上げる」のが多い。
それも国内ならばいざ知らず、たいしたリサーチもなくええいままよと海外に雄飛してしまう人もいる。このような人の退職の時期が本当に正解だったのかどうかは何年か先の結果次第には違いないが、くれぐれも時期を誤たぬよう気を付けたいもの。